「バレンタイン流マネジメント」の逆襲

「バレンタイン流マネジメント」の逆襲

「バレンタイン流マネジメント」の逆襲


自分ランク:A
100冊59冊目


 監督が変わると、チームはこれほど変わるものなのか―。2005年、奇跡の日本一のあとも、ロッテは変わりつづけている。あふれるように若手有望株が台頭する組織の秘密とは何か。監督自身への単独インタビューと、選手、コーチ、スコアラーへの徹底取材で「バレンタイン流マネジメント」を解明。
 NHKクローズアップ現代の取材資料を下敷きにした一冊だけあって、その情報は他のバレンタイン本とは比較にならないほど豊富である。
 例えば、日替わり打線の本当の狙いとは何か? 
 選手の持っている能力を最大限に引き出すための手段とは?
 収集した膨大な情報を活かすためにどのような手法を用いているのか?
 ただのエロくて陽気なイタリア系オヤジではない、短気でありながら自分の感情をコントロールできる独裁者という一面もあり、こうした人物だからこそ、千葉ロッテマリーンズという弱小ネタ球団を強豪チームへと育てていけるかもしれない可能性を感じることが出来る。
 残念ながら、前監督山本功児(通称エカ)とは、指導者としての能力に開きがありすぎることを実感した。
 でも、エカも好きだったんだよね、オレ。