独白するユニバーサル横メルカトル


独白するユニバーサル横メルカトル

独白するユニバーサル横メルカトル


自分ランク:C
100冊71冊目


 凝視せよ。ここにあるのは宝石だ。生理的嫌悪と、終わることのない暴力の果てに、名状しがたい感動が待っている、異形の物語たち。日本推理作家協会賞を受賞した表題作を含め8編を収録した短編集。
 タイトルを「ユニバース」と間違えたら真先にペルソナ3が浮かんできた_| ̄|○。
 それは兎も角。
 表題作の「独白するユニバース横メルカトル」を初め、何篇かはミステリ的な要素もつまっているが、基本的には幻想小説+スプラッタ小説である。綾辻行人の殺人鬼や友成純一の作品を思い浮かべていただければよろしい。
 正直自分は、あまりの悪趣味さに吐き気をおぼえ、一篇読んでは休憩し、また一篇というスタイルで何とか読破できた。
 怪作だが読者を選ぶ。この作品が昨年の「このミス1位」とは、昨年はミステリ不作の年だったのか?