げんしけん9

げんしけん (9) 限定版

げんしけん (9) 限定版

自分ランク:S
100冊中46冊

 
 書き下ろしエピソード3篇を収録した最終巻。
 まずは、これだけ楽しいオタク青春夢物語を見せてくれてありがとう!
 個人的には、オタクモノでは陽の傑作が「げんしけん」、陰の傑作が「NHKにようこそ!」だと思っているのだが、このマンガで書かれている現代視覚文化研究会というサークル、そして部員たちの姿は、「こういうオタクLIFEを送りたいなぁ」と全国のオタに思わせただろう。そう、ファンタジーなのだ、このマンガは。現実には、こんなすばらしいサークルは存在しないし、オタクの生活はもっと惨めなものなのだ。
 しかし、あり得そうであり得ない、そんな夢物語に人は何時も憧れる。

 ボクは城西大学時代、「ものを書く会」という文芸部と漫研アニ研が混じったような部に属していて、そこで過ごした四年間は人生で一番輝いていたと思う(女ッ気はゼロだったけど_| ̄|○)。
 「げんしけん」を読むと、無性にあの頃に帰りたくなる。鬱になる。死にたくなる……。