カンニング少女

カンニング少女

自分ランク：A

都立K高校三年四組、天童玲美。入試を四ヵ月後に控えた十月、彼女はなんとしてでも最難関私大・馳田学院に合格しなければならなくなった。不慮の事故で亡くなった姉、芙美子の死の真相を探るためだ。玲美が頼ったのは、クラスメイトで成績トップの超優等生、愛香。そこに陸上インターハイ選手の杜夫と、機械オタクの隼人を加えた三人が、彼女の参謀となった。決して成績はよくない玲美。彼らが出した結論は、カンニングによる入試突破だった。ひとりの少女が、前代未聞の闘いに挑もうとしていた。教師に、学校に、そして心の中の何かに、いま玲美は宣戦布告する―。青春ミステリー。（アマゾン）

西島大介の表紙が気に入りジャケ買い。タイトルは「NUMBERGIRLかよ！」、内容は「原田宗典の平成トムソーヤ」かよと思わず自分ツッコミ。
いやー、良かったですよ。この100冊企画を始めてから、一番面白かったかも。
姉の死に隠された謎、カンニングする生徒達とそれを阻止する教師達の攻防、カンニング技術に関する数々のアイデア、魅力的な主人公達……。
あえて難を言わせてもらえれば、作品の方向性がギャグで行くのか、シリアスに行くのかが最後まで定まらなかった点か。
しかし、馳田（早稲田のおとだとね）の学生、作中に書かれていたほどバカなら、どうやって難関の馳田大学に合格したの？　ああ、4年間の大学生活で、如何に人間は堕落するということか（含むオレ）。

18/100