大社前オーナー、フィイターズレギュラーシーズン優勝おめでとうございます

 見事レギュラーシーズンを1981年以来の1位通過した北海道日本ハムファイターズ。唯一残念なのは、この光景を一番見たかったであろう人物が昨年の4月に亡くなっていることだ。
 大社義規氏。日本ハムを食品メーカーのトップ企業にまで成長させた、食品界のドンである。例の食肉偽装事件の際、責任を取り全ての職を辞したが、ファンの間からオーナー職だけは続けてくれるよう懇願されたほど、ファンからも愛された人物である。余談だが、ファイターズ唯一の永久欠番は大社オーナーが優勝時に着用していた100番である。優勝祝勝会のビールかけに参加し、暇さえあればキャンプや球場に足を運び、決して選手を貶すことなく愛情溢れる言葉をかけ、何より野球を愛していたオーナーであった。
 過去、パ・リーグは何度も崩壊の危機があった。だが、その度に南海の故川勝傳オーナー、近鉄の故佐伯勇オーナー、阪急の故小林米三オーナー、そしてオリオンズのラッパこと故永田雅一オーナー等、自分の球団を心から愛していたオーナー達によって救われてきた歴史がある。
 その最後の人が、大社前オーナーであった。
ナベツネなんかとは明らかに違う、純粋に野球が好きなお爺ちゃんであった氏の為にも、是非ともプレーオフ、そして日本シリーズを勝ち抜いてくれ、ファイターズ。