野球・初様引退表明

永遠のファンタジスタ

       1 2 3 4 5 6 7 8 9 計  
ソフトバンク 0 1 4 0 0 0 0 0 0 5  
ロッテ    0 0 0 4 1 3 0 1 X 9  

ソフトバンク】斉藤、●フェリシアーノ(3勝2敗)、佐藤、神内
【ロッテ】小林宏、○小野(9勝4敗)、藤田、H薮田、小林雅
本塁打】城島23号(ソ)、城島24号(ソ)、李29号(ロ)



 この日の試合前に初芝清の今季限りの引退が発表された。
 ボクが野球を見始めたの頃、よく足を運んでいたのは、後楽園でのファイタ−ズの試合がメインだった。観戦観客が少なく殺伐としたスタジアムの中で行われていたプレイは、TVで観ていたセ・リーグの野球とまるで違っていた。セ・リーグの洗練された野球とは正反対の荒々しい野球が、そこには確かに存在していた。
 もう十年以上前の話だ。
 そうした、古いパ・リーグの空気を知っている選手はもはや少ない。マリーンズの堀幸一小宮山悟、ファイターズの田中幸雄、ホークスの大道典嘉……。
 そうした選手の代表である初芝の引退。もはや戦力として計算できる選手ではないのは承知しているし、今季または来期には引退するかもとは思っていた。だから、引退することにつては、仕方がない。
 ただ、マリーンズファン、そして本人がもっとも望んでいるであろう優勝を経験して、マリンスタジアムで胴上げされてほしい。
 奇しくもこの日行われたホークスとの首位決戦では、斉藤和巳相手に5−0から逆転して勝利をモノにした。
 ホークスとの五ゲーム差云々よりも、ホークスを抜いて首位でシーズンを終えて優勝してほしい。そして初芝を胴上げし、存分に男泣きしてもらいたい。