野球・福浦復帰&竹原昇格とイイ感じ
6/10 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
ロッテ 0 0 2 0 0 0 1 2 1 6
中 日 0 0 0 0 0 0 0 2 0 2
【ロッテ】 ○清水(6勝4敗)
【中日】 ●マルティネス(1勝1敗)、久本
【本塁打】フランコ13号(ロ)
6/11 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
ロッテ 0 0 0 1 6 1 3 0 0 11
中 日 0 0 0 4 1 0 0 0 0 5
【ロッテ】セラフィニ、○山崎(1勝1敗)、H小宮山、藤田、川井
【中日】 ●山本昌(4勝3敗)、落合、岡本、川岸、平井
【本塁打】ベニー12号(ロ)、李14号(ロ)
6/12 1 2 3 4 5 6 7 8 9 計
ロッテ 3 1 3 0 1 2 0 0 0 10
中 日 0 0 0 0 1 2 0 0 1 4
【ロッテ】 ○渡辺俊(9勝1敗)
【中日】 ●小笠原(0勝3敗)、鈴木、岡本、高橋聡、落合、岩瀬
【本塁打】李15号(ロ)、ウッズ14号(中)
【髯のおじいちゃんこと古賀英彦二軍監督】
千葉ロッテマリーンズと同じように、イースタンでも浦和ロッテマリーンズが絶好調。その浦和マリーンズを率いているのが、御年66歳の古賀英彦(通称ハイディ)である。
先日、浦和マリーンズから、竹原直隆が昇格してきた。若手厨の評論家、小関順二辺りが以前から早く一軍に上げろ上げろと上に騒いでいた選手である。ファームでは三冠王に向けて驀進中であるのだから、小関の言っていることも分かるのだが、昨年も同じようにファームで打ちまくっていた今江敏晃を中々一軍に昇格させなかった。
昨年の今頃マリーンズは下位に低迷し、ボビーは毎日のようにハイディに「今江はまだか」と催促の電話をしていたらしいいが、「幾ら二軍で結果を残していても、一軍で遣うにはまだ足りない部分がある」と首を縦に振らなかった経緯がある。
このハイディが注目を浴びたのは1998年頃だったろうか? 突如ダイエーホークスの一軍ヘッドコートとしてベンチに登場、「誰、この髯オヤジ?」というのが当時の我々の認識だった。ハイディは選手としては全く実績がないが、アメリカで数年間プレーを経験した後は色々な球団で裏方を務めた。根本陸夫氏の信頼が厚く、当時幾ら戦力を補強しても勝てない王監督のサポートとして一軍のヘッコーコーチに就任した。
この時に有名なエピソードが誕生した。
当時の王監督は迷采配(近年はややましになってきたが)と世界の王という看板からか、明らかにおかしい采配でも(例えば10−0で負けている試合で抑えのエースを起用するなど)、誰も意見できるような雰囲気ではなかったらしい。
しかし王自身は何故チームが勝てないのが分からず、ある日首脳陣を集めて緊急ミーティングを行った。その際王はこう言ったという。「今日は皆に本音で話してほしい。何故、ウチは勝てないんだ」。しかし、どのコーチも世界の王に対しては何も意見ができず、沈黙。その時、一人ハイディだけが「監督の采配が悪いから勝てないんです」と発言。
そしてハイディは一軍ヘッドコーチを解任された。
この話、真偽の程は分からないが、ハイディの性格をよく表している話ではある。
先のボビーの今江昇格要望にもNOと言い、きっちりと戦力になると判断した時点で一軍に上げる。温和な風貌&口調のハイディだが、内面は実に筋の通った頑固ジジイである。
だが、このハイディの元から、松中信彦、柴原洋、川崎宗則、斉藤和巳といった選手が育っていったのである。竹原が中々一軍に昇格しなかったのも、大松尚逸や手蔦智が未だ二軍にいることも、ハイディを信頼すれば我慢できる。
個人的には早坂圭介を是非とも育ててほしいのだが。
【ちなみに】
ハイディはアメリカ野球の経験者だけありボビーとの意思の疎通はかなり取れているらしく、まずは一安心。