竜の館の秘密


龍の館の秘密 (創元推理文庫)

龍の館の秘密 (創元推理文庫)


自分ランク:B
100冊64冊目

 
 行方不明の父親を捜すため、倉西美波はアルバイトに励んでいる。今回は、「立っているだけで一日二万円」の仕事。でもバイト先での宴会の末、たどり着いた「龍の館」で、またもや殺人事件が勃発!被害者はなぜ溺死する寸前になるまで助けを求めなかったのか?『天使が開けた密室』で注目を浴びた著者が放つ、清新な本格ミステリ第二弾。未発表短編「善人だらけの街」を併録。
 うん、前作「天使が開けた密室」の欠点であった、ライトノベル風キャラの立ち方が随分と改善され、更に島田荘司ばりのトリックを作品の中に組み込むことに成功した一冊。何でこの人、この2冊で作家活動を休止したのだろう。勿体ない。
 どうやら今後は東京創元社が押してくれそうなので、7年ぶりの長編をお待ちしております。