鴨川ホルモー

鴨川ホルモー

鴨川ホルモー

自分ランク:A
100冊56冊目


 このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。
葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。
 このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。
 祇園祭宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。
 恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!

 というわけで、期待作を連発してくれるボイルドエッグズ新人賞作品ですが、いやー小説ってほんとうに面白いですね(By唯野教授)。
 青春・恋愛・そして式神バトルの面白さ。その存在をリアルに感じられる京大生の描写といい、マーベラス
 人によっては前半部分の説明がダレて読むのが面倒臭いと感じる人もいるかも知れないが、中盤から終盤にかけての勢いは正にノンストップ・ジェットコースター。
 ホルモオォォォォォォォッ!