きみにしか聞こえない

きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫)

きみにしか聞こえない―CALLING YOU (角川スニーカー文庫)

自分ランク:C
100冊中50冊


私にはケイタイがない。友達が、いないから。でも本当は憧れてる。いつも友達とつながっている、幸福なクラスメイトたちに。「私はひとりぼっちなんだ」と確信する冬の日、とりとめなく空想をめぐらせていた、その時。美しい音が私の心に流れだした。それは世界のどこかで、私と同じさみしさを抱える少年からのSOSだった…。(「Calling You」)誰にもある一瞬の切実な想いを鮮やかに切りとる“切なさの達人”乙一。表題作のほか、2編を収録した珠玉の短編集(アマゾンより)


 乙一はせつなさ系作家だそうな。
 確かにGOTH(唯一既読の乙一作品)はミステリーに分類されるものの、ある意味でせつなささが滲み出ていたが。
 短編三つの中では、「華歌」が一押しだが、これは綾辻行人の○○○号室の患者がモチーフだろ、普通に考えて。