デルフィニア戦記 第1部 放浪の戦士〈1〉

放浪の戦士〈1〉―デルフィニア戦記 第1部 (中公文庫)

放浪の戦士〈1〉―デルフィニア戦記 第1部 (中公文庫)

自分ランク:C

男は剣を揮っていた。黒髪は乱れ日に灼けた逞しい長身のあちこちに返り血が飛んでいる。孤立無援の男が今まさに凶刃に倒れようとしたその時、助太刀を申し出たのは十二、三と見える少年であった…。二人の孤独な戦士の邂逅が、一国を、そして大陸全土の運命を変えていく―アマゾンより

 非常に評判の良いファンタジー系戦記モノ。第1巻では主役の二人(ウォルとリィ)を初めとした、登場人物の紹介に殆どの筆を費やしている。かといって、ただ状況説明を垂れ流しているだけではなく、会話や設定を使い、キャラクターに特徴をもたせようと工夫している。
 『アルスラーン戦記』を期待して手に取ったのだが、1巻に関しては『十二国記』にやや近いか。何れにせよ、続刊も読もうと思わせたのは事実。
 しかし、この手の本の解説を北上次郎が書いているのは非常に珍しい。
それだけに期待大。

4/100