太陽の塔

太陽の塔 (新潮文庫)

自分ランク：D　悲しいくらい何も感じない

私の大学生活には華がない。特に女性とは絶望的に縁がない。三回生の時、水尾さんという恋人ができた。毎日が愉快だった。しかし水尾さんはあろうことか、この私を振ったのであった!クリスマスの嵐が吹き荒れる京の都、巨大な妄想力の他に何も持たぬ男が無闇に疾走する。失恋を経験したすべての男たちとこれから失恋する予定の人に捧ぐ、日本ファンタジーノベル大賞受賞作。―アマゾンよりー

　惨めな青春小説(略してミジ青)が愛読書のワタクシとしては、読む前から期待ビンビンだったんですが……。
　どのへんが面白いのか教えてください、大森望さん。無学な身にはさっぱり分かりませんでした。
　正直、このジャンルの第一人者である滝本竜彦氏の諸作と比較すると、イチローとサブロー位の開きがあって、この程度の話ならネット上で自作を公開しているアマの方のほうが面白いっすよ。
　滝本氏の作品は角川書店だが、本書は新潮社から刊行されている。その辺の社風なのか、「太陽の塔」は「NHKにようこそ！」に比べると、上品というか、文章が硬いというか、変に純文学気取りというか、……いや、オレの脳がすっかりアニメ脳になっていて、こうした高尚な作品は受け付けられないだけかもしれんし。
　誰か、お馬鹿なオレに、この本のどの変で笑えばいいのか、泣けばいいのか、感心すればいいのか教えてください
2/100