南海ホークスがあったころ
- 作者: 永井良和,橋爪紳也
- 出版社/メーカー: 紀伊國屋書店
- 発売日: 2003/07
- メディア: 単行本
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自分ランク:A
かつて南海ホークスというプロ野球チームが大阪難波に存在していた。
そのチームには、杉浦忠、皆川睦雄、村上雅則、野村克也、飯田徳治、岡本伊三美、木塚忠助、蔭山和夫、大沢啓二、広瀬叔功、門田博光、新井宏昌、山本和範といった名選手が所属し、名将鶴岡一人が二十年以上に渡り指揮を執り、読売ジャイアンツと並ぶ人気チームであった。
人気、実力共に阪神タイガース を凌いでいたこのチームは、1959年に宿敵読売に勝利し、チャンピオンフラッグを掲げて大阪は御堂筋に凱旋した。世に言う「御堂筋パレード」である。
月日が流れ、球界の盟主から転落し、万年Bクラスのチームとなり、観客は数えるほどしか居らず、お荷物球団となり、1988年9月14日に球団のダイエーへの身売りが発表され、50年に渡る歴史に幕を下ろした。
本書はそんな南海ホークスの姿を、ホークスを観て生まれ育った大阪の二人の学者(大衆文化と建築学の専門家)が書き記した一冊である。
プロ野球について、ホークスについて、大阪という都市について。
南海ホークスというチームがどのような環境で育ち、歴史を背負い、そして崩壊していったのかを、膨大な資料と的確な調査により解き明かしていく。
プロ野球ファンは勿論のこと、プロ野球に興味がない人も勿論、名門と称されたチームの栄枯必衰の姿には胸を打つものがあるに違いない。
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