超人計画作者: 滝本竜彦,日下潤一出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2003/07/28メディア: 単行本 クリック: 43回この商品を含むブログ (63件) を見る


 小説が書けない小説家、滝本竜彦氏のエッセイである。
 本書は21世紀を生きる我々喪男にとっても聖書であり、死海文書である。
 要は「脳内彼女を創れば幸せだなんだぜ。ライフ・イズ・ビューテフィル!」という趣旨で書かれた、笑えて泣ける一冊である。
 え、どうして泣けるって? それは俺の思考回路が作者と殆ど一緒だからだよ! 所々、これって俺が書いたんじゃないの?と共感してしまったが故の、自分の駄目人間ぶりに対する絶望の涙ですよ、ええ。
 取り合えず、俺の脳内彼女の第一候補は神瞳かりんがセイバーなのだが、二人とも駄目な
俺を優しく包んでくれそうで、そうすると俺は益々駄目人間になってしまう訳で。かといって遠坂凛辺りだと俺の心を自殺寸前にまでズタズタに引き裂きそうだし。
 しかも滝本氏には現在一日十六時間は寝ていて押入れで生活している現実彼女がいるらしいし(その為に小説が書けないとも)。 
 ……いっちょ練炭買ってくるか。